1号機コレクション


録音できるディスク、夢のメディア、
ミニディスク、誕生。


SONY MD MZ-1
1992
ポータブルミニディスクレコーダー
SONY MZ-1
(¥79,800)

それまで「録音媒体」では長い間「カセットテープ」の時代が
続いて来たが、遂に「印篭」を渡すことになったのがMDで
ある。
民生用機器で初めて「ディスクへの録音」を可能にした革命
的製品。はじめはポータプルタイプからスタートした。(いま
見るとデカいが・・・)カセットのもつ「ポータビリティ」とCDの
もつ「半永久性」「ランダムアクセス」といった長所をあわせ
持つ。CDの手軽さ、便利さを既に熟知している消費者に対
して「説明」は必要なく、CDをはるかに上回るスピードで普
及していく。ディスクも「型おち」ならば相当安く買えるように
なった。
しかし昨年末、MDに「強敵」出現。「録音出来るCDプレー
ヤー」である。国内ではMDの市場拡大を派阻む恐れがあ
るとして、各メーカーとも発売には慎重だが、MDの普及が
遅れている欧米市場では、手持ちのCDプレーヤーで再生
できるため、「バカウケ」する可能性もある。この先、なにが
「ディファクト・スタンダード」になるのか、まったく「闇」であ
る。