懐かしのテレビ談議

26.オールスター家族対抗歌合戦

NHKの大河ドラマをはじめ、かつてはテレ朝系の「西部警察」、日テレ系の「青春ドラマ」など、強豪ひしめく日曜よる
8:00台において、安定した人気を保っていたのがフジテレビ系の当番組。萩本欽一の司会に、古関裕而、近江俊郎
、水の江滝子、立川澄人、ダン池田
といった5名の審査員のキャラクターがよくマッチして、暖かみのあるムードの番
組だった。毎回、芸能一家5組を迎え、うち2チームが決勝進出。残る3組は、「ユーモア賞」、「ハッスル賞」、「アット
ホーム賞」が贈られるのだが、どういう基準で振り分けているのか、いまいち不思議な賞でもあった。スター家族の以
外な一面を見ることが出来(例えば細川たかしのお父さんはすごい音痴だった。)、欽ちゃんとの笑いを誘う楽しいや
りとりも番組のウリだった。
オープニングはダン池田の太鼓と共に「ドレミの歌」がテーマ曲だったが、「レ」は「レモン」ではなく「♪練習して〜」とい
う歌詞に変型されていた。
優勝したチームには、協賛のKLMオランダ航空で行くヨーロッパ旅行が贈られていたと思う。番組の最後でアシスタ
ントの女性が歌を歌い、そのバックに審査員の先生達のヨーロッパ旅行の映像が流れていたのが印象的だ。函館出
身の朝加真由美もアシスタントを担当していたことがある。「ドレミファくん」、ハローチャーミング」、「みんなでしあわせ
」といった曲を思い出す。
とにかく、欽ちゃんの「神通力」もさることながら、審査員陣の「キャラクターの良さ」が番組を盛り上げたといっていい。
今日みな一線を退き、或いは亡くなっており、寂しい気がする。