38.スターものまね大合戦

今日の「ものまね番組」の基礎を築いた、草分け的番組。スターがスターのものまねをして技量を競うというもの。今なら何てことない
ことかもしれないが、当時はまだ「他人の持ち歌を歌う」ということに抵抗があった時代で、そうした意味でも「画期的」な番組だった。
毎週日曜日よる7:30からNET(現・テレビ朝日)系で放送。司会は玉置宏。審査員には猪俣公章らがいたと記憶している。オーケス
トラの指揮はチャーリー石黒じゃなかったかな・・・。
以前、「懐かしのあの番組」系で放送していたのを観たが、とにかく出演者が豪華。何かのスペシャルだったのかもしれないが、新御
三家、高3トリオのフルメンバーに、森進一、五木ひろし、八代亜紀、ちあきなおみ・・・と、当時としてはそれこそ「盆と正月」が3回くら
い一気に来たような(笑)さわぎだ。また応援団にケーシー高峰も出演。(この人、ほんとよく出てました。「芸能人水泳大会の応援」なん
かでも・・・)
この番組での「四天王」的存在だったのが、三田明、五木ひろし、森昌子、ちあきなおみ・・・といったところか。五木&森については、何
でもこなせるといった感じで、「グランプリ大会」などになると最後まで残って芸を出し尽くすまで優勝を争っていた気がする。ちあきなお
は、島倉千代子や美空ひばりをやらせたら絶品で、今日のコロッケのルーツと思わせるような「顔面模写」付きで、会場を沸かせてい
た。美空ひばり本人の前で真似してる回では、お嬢もゲラゲラ笑ってご機嫌だったようである。最近芸能界を引退してしまい、本当に残
念に思うのは自分だけでないはずだ。また、本業よりも「ものまね」が有名になってしまったのが三田明。それほど番組の人気が高か
ったのである。
あと、忘れてはならないのが、玉置宏の「象印賞」。どういうコンセプトの賞だったか記憶に無いのだが、番組を提供している象印製品が
貰えた賞・・・である。1977年に終了後、いくつかのこま切れの番組を経て、次の長寿番組「ヒントでピント!(土居まさる司会)」が始ま
った。