61.特捜最前線

15年半続いた「国産1時間テレビドラマ」第1号の「特別機動捜査隊」の後を受けて、1977年にスタートした人気刑事ドラマ。
「太陽にほえろ!」や「大都会」、「西部警察」、「Gメン75」といった派手なアクションを売り物にする刑事ドラマが多い中で、あく
までも脚本を重視。人間の生き方や、ふれあいといったものをテーマにしていた。このため、特に目立った「アイドル的」刑事が
いるわけでもなく、また「平凡」「明星」といった雑誌に登場することもほとんど無かった。放映時間帯が水曜よる10時(テレ朝系)
ということもあり、大人の刑事ドラマという感があった。
主な出演者は、二谷英明をリーダーに、本郷功次郎、藤岡弘(初代仮面ライダー)、横光克彦(今や政治家)、大滝秀治(皆か
ら「おやじさん」と言われていたキャラクター!)、誠直也、荒木しげる(仮面ライダー)、夏夕介、桜木健一(柔道一直線)ら。こ
のほかにもメンバーチェンジがあった。自分が良く観ていたのは、79〜82年頃である。
二谷〜は、番組収録中に大怪我をし一時「再起不能」とも言われたが、見事に復帰したという逸話も残っている。日活映画での
悪役スターだった彼の「代表的テレビ作品」と言っても過言ではないだろう。
番組のエンディングで西新宿の高層ビル群をバックに流れる「私だけの十字架(チリアーノ)」は隠れた名曲。
かつて番組改変期にテレビ朝日が「番宣用」に開催していた「ボーリング大会」で、いつも「特捜〜」チームが優勝か上位だったの
を記憶している。婦警役の1人を除いて、みんな男性陣というのは有利だよな・・・と思ったものだ。