10.「ドライブ」(カーズ)と「アイム・ノット・イン・ラブ」(10CC)

カーズの「ドライブ」を初めて聴いたとき、すぐに「アイム・ノット・イン・ラブ」を思い浮かべてしまいました。でも
よく聴いてみると、メロディーなんか全然違うのにね。「ふわーっ・・・」とするちょっと病的なバックコーラスが同
じような「雰囲気」をかもし出してるわけです。84年に全米最高3位を記録し、彼らの最大のヒット曲に。彼ら
のように「ロック・バンド」でありながら、バラードが最大のヒットというケースはけっこうあるんですよね。「アイ
ム・ノット・イン・ラブ」も今さら説明のいらない大ヒット曲。ウィル・トゥ・パワーがカバーヒットさせてました。


9.「UNバランス」(河合奈保子)と、「情熱物語」(ドナ・サマー)

この「そっくり曲」は同年代では有名。河合奈保子は「西城秀樹の妹」として1980年にデビュー。いっしょにカ
レーのCMにも出演。同年デビュー組の女性アイドル歌手の中で、松田聖子に次ぐ人気、セールスでした。百
恵VS淳子と同じく、聖子が「中一コース(学研)」、奈保子が「中一時代(旺文社)」といった「学習雑誌(この言
葉もほとんど「死語」になった)戦争」を繰り広げていました。「UNバランス」は83年秋のヒット曲で、同年にヒ
ットしたドナサマーの「情熱物語」と前奏部分がほとんど同じメロディーであり、記憶に新しいだけに驚いたもの
です。


8「Feel Like dance」(glove)と、「アイム・イン・ユー」(ピーター・フランプトン)

現代のスーパー・メロディ・メーカー小室哲哉率いるgloveの記念すべきデビュー曲。個人的にはこの曲も含
め初期の頃の作品のほうがすきです。昨年「レコード大賞」を獲得しましたが、新しいサウンドに挑戦した功績
はわかるんですけど、後世に残る(残す)、歌い継がれる「大賞曲」かというと首を傾げたくなります。「DEPA
RTURES」なんかのほうが、よほどスタンダードになる可能性大ですよね。ピーター・フランプトンの曲とは「歌
い出し」の部分が似ています。


7「ごめんねDarling」(岩崎良美)と、「ベスト・オブ・マイ・ラブ」(エモーションズ)

新人豊作といわれた1980年にデビュー。松田聖子、河合奈保子らとともにアイドル雑誌を飾っていました
が、姉の宏美同様、透明感のある声で「歌唱力」では群を抜いていました。楽曲も「アイドル路線」ではなく
センスのよいシティポップスといった感じでした。尾崎亜美作曲のこの曲は、エモーションズの「ベスト・オブ・
マイ・ラブ」のはじけるメロディーにそっくり。最近CJルイスをはじめ、よくカヴァーされるので知っている人も
多いはず。1977年に全米No.1となった、むちゃくちゃ明るい曲で、個人的にも大好きな曲です。


6.「熱風王子」(沖田浩之)と、「燃えろ青春」(ロッド・スチュワート)

そもそも「熱風王子」って、いったい何者やねん・・・。とゆーほど、沖田浩之の曲タイトルには「ヘン」なの
が多い。この他にも「はみだしチャンピオン」(はみチンがデカいやつの歌かっ!笑)、「隠れアムール」、「
お前にマラリア」・・・と、いった具合で、奥村チヨなんかと双璧をなすんじゃないかと思える程です。
前出の曲に続き、この「熱風王子」も、ロッド・スチュワートの「燃えろ青春(ヤング・タークス)」にウリふた
つなのでした。(1981年・全米最高5位)